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必要性が必要

個人ブログからの自選シリーズ。

疑問を持つところまではいい。問題はその後。決まっていつも行動に移すところで立ち止まってしまう。現状への不満は確かにある。でもそこから飛び出す勇気がない。

慣れ切った環境に全身をすっぽりと覆われた様はさながらチョコレートフォンデュのようだ。誰かの後押しが欲しい。切にそう願ったところで、その誰かが都合よく現れてくれることもない。自分でやるしかない。

そうしてまたいつものようにネットの海へ潜って行動を起こした人々のブログを読み漁る。彼らだってきっと悩んだはずだ。恐怖したはずだ。どうやってそれを乗り越えたのだろうか。そしてその方法はどこで見つけたのか。私が一番知りたいことは、きっとこの海の中にはない。

陸に上がってからしばし回想に耽った。去年教室を閉めてから本当に様々なことを計画した。自転車で日本一周。ソロキャンプ。田舎で農業。歩き遍路。熊野へ旅行。民泊で全国を転々。タイニーハウス。クラインガルテン。バンライフ。移住。

一つも叶えることなく今も変わらず実家にいる。今改めて一つ一つ見ていくと、受け売りや単に憧れただけといったものが多かったように思う。手段が目的になってしまってるから具体性もない。ゆえに必要性も感じられない。

必要性。

きっと彼らを動かしたものはこれかもしれない。やりたいことを実現するためにはどうしてもそれをやらなければならない。そういう明確な動機があって初めて人は行動を起こせるものなのだろう。

私が求めているのは納得のいく暮らし。環境、物、過ごし方、人間関係、その全てに納得したい。時間や仕事に追われることなく自分のペースで穏やかに丁寧に。

そう考えると、あちこち転々とするよりどこか一つの場所にじっくりと腰を据えた方がいいのかもしれない。条件的には車が要らない、ネットが繋がる、単身移住者が多い、家賃3万以下、畑があること。畑は30平米もあればきっと十分だろう。近くに海か山があれば尚良い。

条件に合った拠点を探すこと。今の私に必要なのはそれ。ここまで来たらもう大丈夫。あとは成るだけ。

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