このサイトには広告が含まれています

されること

個人ブログからの自選シリーズ。

ここ最近ずっと家にこもってウェブ制作に没頭していた。こうして外に出るのは果たしていつぶりだろう。外に出ると何かをしてもらう機会がたくさんある。例えば手土産を買うために寄った店では注文を聞いてもらい商品を渡してもらった。待ち合わせ場所に向かう道中では工事現場の誘導の方に道を通してもらった。

人間は一人で居続けると次第に自分の価値を忘れてしまうものだ。そんなとき、この小さな贈り物たちが自己肯定感を強める大きな薬味となってくれる。かつて寺山修司は「書を捨てよ、街へ出よう」と言った。どういう意図で言ったかは分からない。でも今の私にはどんぴしゃりの言葉なのは間違いない。

他人は思っているより優しい。仕事だからただそうしているに過ぎないということはもちろん分かっている。でもそれだけじゃない。事務的ではない素の表情が垣間見える瞬間も確かに存在する。そのことに気付くとき、私はその人をとても愛おしく思う。同時に何だかくすぐったいような気持ちにもなる。

私もまたそんな風でありたいと思う。

コメント欄

タイトルとURLをコピーしました