一日を振り返ってみると所々に空白があることに気付く。個々の行為は思い出せるけどそれらを単純につなげても一日には届かない。一日が24時間というのは幻想なのかもしれない。
消えた時間を思い出している間も絶えず時間は消え続けている。なんて不毛な回想だろう。それによって得られるものは何もなく、むしろ最も貴重なものを奪われてしまっている。
今も一秒ずつ進んでいるこの時間とは一体何なのだろう。時間の中に僕がいるのか、僕の中に時間があるのか。それともそれはただ時計の中だけにあるものなのか。何も分からない。ただ一つ、時間に縛られているということを除いて。
個人ブログ自選その78
2022年10月5投稿分より
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