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孤独のありか

夕暮れ時の本町通り、七里御浜に浮かぶ紺とオレンジのグラデーション、そして新たな出会い。全部足したらぴったり日曜日になった。今日はそんな感じの一日だった。

早いもので熊野に来てから9ヶ月が経った。当初はあれもこれもと躍起になっていたけど、物事そう上手くはいかないものだ。小説だってほとんど書き進められていない。

自分は今、日々をちゃんと楽しめているんだろうか。

ここに来たとき、もうこれ以上他人の顔色を伺ったり自分を押し殺したりするのは一切やめようと誓った。

でも、それ以外に他人とつながる術を知らない僕に一体何ができるというのだろう。それでやっぱりここに来てからも同じことを繰り返してきた。

知り合いは確かに増えたけれど、「付き合ってもらっている」という感覚がどこかにあって誰にも心を開けずにいる。本当の孤独は人の中にあると思い知った。

環境を変えるだけではダメだったと今はただただ自分に落胆している。だからもう余計な期待はせず、細胞たちを見習って日々少しずつ変わっていこうと思い直すことにした。

ここを去るいつかの自分が、今の自分を思いっきり笑い飛ばしてくれることを願いながら。

個人ブログ自選その102
2023年12月17日投稿分より


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