昨日までの孤独感はどうにか過ぎ去った。
Ni-Tiループというものを初めて知った。今の自分の状況とぴったり合致していてああそういうことかと思った。
内側ばかりに目を向けていたら大事なものを見落としてしまう。思い切って外に飛び出すことも時には必要。たとえ気乗りしなかったとしても。
コロナ禍になる前は毎週のように都内の美術館へと足を運んでいた。絵は言葉を語らないが、それでも様々なことを物語ってくれた。
美術館を出るとそこにもう僕の知る世界はなくて、ただ妙な高揚感と疎外感だけがあった。そんな非日常的な体験がとても心地良かった。そのとき僕は確かに世界に触れていた。
◆未来の君へ
八方塞がりでどうしようもなくなったときはとにかく世界に触れることだ。
どんなことだっていい。近くの公園を歩くとか、コーヒー豆の香りを思いっきり嗅ぐとか、人の集まる場所に行って遠巻きで眺めるとか、あてもなく電車に揺られるとか。
間違っても部屋にこもってさらに内側に潜ろうとしてはいけない。それをすれば君はさらに路頭に迷うことになる。結局のところ、君はこの世界の中で生きる他ないのだから。
でも一つ覚えておいて。その世界はどこにもなくて、ただ君の中にだけあるってことを。
個人ブログ自選その89
2022年12月27投稿分より
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