[talks text=’
一番大事なことは教える側が諦めないこと。
‘]
思い込みを取り去る
ほとんどのシニアは「スマホは自分には扱えない」と思い込んでいます。そして「トシだから無理」と半分あきらめています。
まずはその思い込みを取り去ることから始めないといけません。
そのためには、小さな「できた!」をたくさん経験してもらうことです。
できれば自分の生活に直接関係のあることだと尚良しです。
例えば、
- 電源のオンオフができた
- 自分の名前を入力できた
- ヤフーのトップ画面を見ることができた
- 電話帳に登録できた
- 写真を撮れた
- バスや電車の時刻表を調べられた
こうして成功体験を積み重ねていくと「スマホって簡単!楽しい!」という気持ちに変わっていきます。
すると「あれがしたい」「これがしたい」と意欲が湧いてきます。
教える側の本当の役割は、いち早くこの状態に導いてあげることです。
用語の説明はなるべくしない
アカウント、アップデート、ボタン、アプリ、インストール、ダウンロード、ログインなどなど、とにかくスマホは横文字だらけです。
そしてほとんどのシニアは「用語を覚えないとスマホは使いこなせない」と思っています。
シニアの方々がスマホを使いこなしている若い人たちを見て「すごい」と感心する理由はここにあります。つまり「あんなにたくさんの用語を覚えているなんてすごいなあ」というわけです。
でもこれはとんだ誤解ですね。
用語を知らなくてもスマホは使いこなせると伝えて安心させてあげましょう。
身近なもので例える
教える上でどうしても用語を使わないといけないこともあります。
そんなときは身近なものに例えて説明します。上手く例える必要はありません。とにかく伝わればOKです。
例えば「ワンタイムパスワード」なら「役所の番号札」で例えると伝わりやすいです。
「役所の番号札はその日限りしか使えませんよね?ワンタイムパスワードもそれと同じですよ」と説明すると「ああ、なるほど」と納得してもらえます。
実際に手を動かしてもらう
ある時、ドライブが趣味という相談者にこんな質問をしてみました。
「実は私はペーパードライバーなのですが、どうすれば克服できるか教えてもらえませんか?」
すると彼は答えました。
「いや、どんなに教えたって自分で実際に運転しないことには克服できないよ。」
そして私はこう答えました。
「スマホの場合も全く同じですよ」
どんなことにも言えますが、教わろうとする方はいつまでも学びません。
操作手順を見せたあと、最低5回は実際に操作してもらいましょう。
その際一切ヒントは出さないこと。とにかく黙って見守ってください。
まとめ
- まずはスマホに対する苦手意識や思い込みを取り去ること
- 専門用語の解説は必要最低限におさえること
- 専門用語を使うときは例え話を用いること
- 実際に操作してもらうこと
コメント欄